早起きして、軽くジョギングをしてから、家に帰って優雅にモーニングを摂ってから出社。
会社に着いてからメールをチェックし、準備万端で営業に出かける。
晴れやかな気持ちで仕事に臨み、常に笑顔で営業先からの評判も良く、好成績。
終業後、その足でトレーニングジムに通い、汗を流す。
寝る前にストレッチとマッサージをして、リラックスした状態で眠りにつくーーー
という人がいる一方で、
二日酔いの状態で寝坊をしてしまい、寝癖を直せないまま家を出る。
営業マンとしてその身だしなみはどうなんだと上司から小言を言われながら、営業に出かける。
頭がぼーっとした状態で商談も上手くいかず、成績もなかなか上がらない。
終業後、ストレスを抱えながら帰り道にチューハイを買い、家に着くなりおつまみをアルコールで流し込む。
へべれけになり、変な体勢のままソファーで眠りにつくーーー
どちらもある一日を切り取った光景ですが、二つには大きな違いがあります。
それが、それぞれの生活における「習慣」です。
「習慣」が違うと、同じ一日を過ごすのでも自分や周りに与える影響が全然違うものになります。
今回は、「習慣が10割」(著者:吉井雅之)という本を読んでみて感じたことを書いていこうと思います。
目次
この本はどんな人におすすめか
・今まで何か良い習慣を続けようとしたがことがあるがついつい挫折してしまう人
・悪い習慣をやめたいと思いつつなかなかやめられない人
・具体的にどうすれば良い習慣を続けることができるのか知りたい人
かく言う筆者ヤスヒも、健康維持のために身体に良い食生活や運動を続けようと思いながら三日坊主になったり、アルコールの飲みすぎは良くないと思いつつも毎日飲酒してしまってやめられなかったりしていたので、この本を読むことでとても勉強になりました。
この本を読んで何がわかるか
習慣とはそもそも何か
・人が無意識のうちにしてしまっている行動のこと
・習慣=その人の本性
最初のうちは意識的に行動していても、やがてそれが本当に習慣になった時、「無意識のうちに」やるようになります。
会社の人に挨拶をする、いつも笑顔でいる、パートナーに感謝を伝えるなど、それを当たり前のように、無意識のうちに出来るようになると、人生は良い方向に動き出します。
続く習慣と続かない習慣の違いは何か
・脳が楽しいと感じるか感じないか
・人間は楽しいことしか続かない
・脳に楽しい、ワクワクすると思わせる工夫が必要
人間は、脳が楽しい(快)と思うことには接近行動をとり、楽しくない(不快)と思うことには回避行動をとります。
そのため、例えば自己啓発のための勉強をするのは本来良いことですが、脳が勉強=楽しくない(不快)と捉えてしまうと続かないので、勉強=向上!レベルアップ!(快)というように変換して工夫することで続けやすくなります。
逆に、悪い習慣をやめるためにもこれと逆のことをして、お酒を飲む=楽しい(快)という考えかたから、お酒を飲む=体に悪いし太る(不快)という思考を持つと良いと思います。
意志が弱い人でも習慣を続けるスキル
・目標を高くしすぎない、小さな習慣から始める
・まずは成功体験を得ることが大事
・習慣化したいなら、思想より実績
立派な目標を立てて実行に移すのは素晴らしいことですが、続けることが難しく、挫折してしまうことも多いです。
そのため、まずは自分で設定した小さな習慣からスタートして、成功体験を積み重ねていくことで自信になります。
筋トレなら腹筋1回、ジョギングならウェアを着てまずは外に出るだけでも良いそうです。
この本を読んで得たスキルをどう活かせそうか
脳が楽しい、ワクワクすると思わせる思考が習慣化すること
筆者は、「プラスの出力に対して、プラスの出力で返してくれる人と付き合うことが大事」と綴っています。
それは夢を語った時に、肯定的な言葉を返してくれる人のことです。
この部分を読んだ時、過去の自分がこの思考のマイナス面に飲まれた経験を思い出しました。
時は2012年、僕が2回目の中国留学から帰国した年のことでした。
2012年といえば、尖閣諸島問題のあった年です。中国各地で反日デモが起き、連日ニュースでその様子が取り上げられました。
僕が留学していた地域でも、反日デモは行われていました。
実はこの時、もう一度留学に行こうと段取りをしていたところでしたが、この騒動で留学の件が流れてしまいました。そのため、大学4年生だった僕は留学コースから一転、秋口から就職活動を迫られることになりました。
当時の僕はまだ中国語を使う仕事をしたい、そういう会社に就職したいと思っていましたが、その時の周りの声が、
「もう中国との国際関係は悪くなるんだから、中国関係の仕事をしても未来はない。やめた方が良い」
こういった声でした。
その時反論できなかった自分も、勉強不足で、意志が弱かった部分は大いにありました。
ですが、これが自分の人生において大きな挫折、中国を諦めた瞬間でした。
もし周りに、自分に対して肯定的な言葉をくれる仲間がもっといたなら、自分の人生はどうなっていただろう?
今回この本を読んでみて、あの当時のことが思い出されました。
だからこそこれからは、互いに未来をワクワクさせるような関係を築ける人と付き合い、
脳をプラスにしていくことを目指せば良い習慣が持続する!そう心がけていこうと思います。
低いハードルの目標を立てて成功体験を積み重ねていく
先ほど、「意志が弱い人でも習慣を続けるスキル」として紹介したことですが、これはどう活かせるというか、僕が実際にこの方法で過去に良い習慣を作り上げたことがあったため、それを紹介したいと思います。
以前、僕の身近な人に、とある事情で精神を病んでしまった人がいました。
元気な時に食べられていた食べ物は喉を通らず、身体はやせ細っていきました。食べることを勧めても、本人曰く「食べる自信がない」とのことでした。
そこで僕がしたアドバイスが、「スーパーで総菜を買う時、1日1品で良いから、精神を病んでから食べてなかったものを食べるようにしよう」と目標を立てることでした。
この考え方では、1日1品食べられるようになれば、1か月で30品食べられるようになる、ということですね。
それを持続していくことで、精神を病む前と同じように色々なものが食べられるようになるという考えからしたアドバイスでした。
結果、時間はかかりつつも徐々に回復していき、体調も精神も元に戻ることができた、という成功体験があります。
これは自分には施したことがないので、同じ考え方で積み重ねの習慣を意識して何かをやってみようと思いました。
脳は簡単に騙されるので、意識的に脳を騙す
著者曰く、「脳は真実と嘘の区別がつかない」とのことです。
そのため、口角を上げる・ガッツポーズをするなど、脳をプラスに導く決めポーズをすることで、プラス思考の習慣をつくることができるそうです。
口角が上がるのは基本的には良いことがあった時と脳は思っているので、楽しいことがあってもなくても、意識して口角を上げれば脳は「何かいいことがあったんだな」と思い込むようです。
それを受けて、僕は今後何もない時や、落ち込みそうな時にこそ「プラス思考の習慣」を実行していこうと思いました。
以上が、「習慣が10割」を読んだ感想になります。勉強になること、そして実践できることがたくさんありそうです。今後も良い習慣を続けて、毎日を明るく楽しく過ごして行きたいですね。
ではまた(^^)ノシ
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